2013年6月22日土曜日

クランク・BBの着脱・・・など

※2016年6月に再びクランク・BBまわりを分解・組み付けしました(動画有)←クリックすると新タブで2016年6月1日付記事が開きます。



富士山一周に臨んだ前回、小山の手前でBB付近からの異音がしたため大事を取って引き返したのは既にお伝えした通り。先日、まず簡単に手を付けられるペダルとクランクを外し、各ネジ部を清掃した上でグリスを塗布して組みなおす作業を試みたのですが症状に改善が見られなかったため、いよいよBBに手を付けることになりました。
6月1日の記事(『初乗りはおのぼりさんライド・・・東京タワー・お堀端・巣鴨・戸田』)の中で、規格をBB30と書いてしまいましたが、以下にご覧いただく通りこれは誤り。炭焼きチャーシュー号についているBBはFSA MegaExoという独自の規格の物らしく、調べると軸受けがフレームのBBシェルの外側に付く同じ外部BBという形式でありながら、シマノのホローテックⅡとは互換性が無いらしい。。。

まさか工具まで専用のものでは無いだろうね・・・とやや焦りながら調べると、左右のアダプターの取付け工具に関しては、ホローテックⅡと同じものが使えるらしい。
例によってMonotaRoでシマノのホローテックⅡBBアダプター取付け工具TL-FC32(税込¥1,184)を注文。ついでに23Cのチューブ(パナレーサー0TW700-25F-NP 税込721)と、LED電球やらサプライ品やら合計額が3,000を少し越えるように注文して、送料無料で届けてもらうようにします。前回と同じく二個口になりましたが、なんと翌日配送!
で、早速作業を始めます。
チャーシュー号には最初から何度でも取り付け・取り外しができるコネクティング・ピン(KMC ミッシング・リンク)が付いていました。整備や清掃が格段に楽になるので、他の自転車にはKMC製のコネックスリンクをわざわざ買って付けているので、これは嬉しい誤算でした。
ただし、今まで使い慣れた8速用のコネクティングピンに比べて、10速用はチェーンの幅が狭く(外リンク外幅同士の比較では7.1mmに対して5.88mm)、リンクプレートも薄いので少しでもチェーンにテンションが掛かっていると非常に着脱が難しいです。
そこでネットを調べると、事務用のクリップを使うこんな方法があることを知りました。
大きくて太めのクリップを用意し、チェーンのリンクに引っ掛けることが出来るように、外側のRを残して内側の渦巻きみたいな部分をニッパーで切り取ります。上図のようにコネクティング・ピンを挟んだ前後の2~3リンクにクリップのRを引っ掛けて引っ張り、コネクティング・ピンに掛かるテンションを解きます。あとは人差し指と親指で両側のリンクプレートをずらしてピンを抜くだけです。
私の自転車についているクランクはFSAのGOSSAMERというモデルらしい・・・ということは見ればすぐに分かるのですが、BBの規格に合わせモデル名が同じでも幾つか種類があるようです。BBの下を覗きこむと、MegaExoのBB6000という種類であることが分かったので、FSA公式ページの"SUPPORT"を検索すると、"GOSSAMER PRO COMPACT CRANKSET"用の"BB-6000/BB-4000 MegaExo Crankset Installation Instructions"(BB-6000/BB-4000用取付説明書)なるpdfを見つけました。
"Crankset Installation"に記された①~⑥を逆の手順で行えば、間違いなく分解することができそうです。
というわけで、手順⑥まず左側のクランクからから外します。


5mmの六角レンチで写真に位置にあるM6のネジを二本、均等に緩めます。説明書によると取付ける際は、内側のネジ→外側のネジの順で締める様指示があります。ネジは本来ならクランクから抜く必要はないのですが、音の原因を調べる為今回は二本とも抜いて山を清掃しました。
次に下図のように左クランクの軸部分に5mmの六角レンチを入れ、"Preload Bolt"(ホローテックⅡのクランク取り付けボルトに相当)を緩めて抜きます。ここは正ネジです。
ちなみにホローテックⅡの場合、この作業を行うには、専用のクランク取付け工具(TL-FC16)が必要らしい・・・です。

説明書によると 取付け時の指定トルクはこのボルトが 7.1-15 kgf.cm / 0.7-1.5 Nm / 6.2-13 in.lbs・最初のM6ネジが10-150 kgf.cm / 11-15 Nm / 95-130 in.lbsとのことですが、トルクレンチ持ってないので勘でヤルとすると、まず"Preload Bolt"を
    そっと締めて
・・・次にM6ネジ二本を
    ギュッと締めて
・・・という具合でしょう・・・か?(^ ^;)
左のクランクが外れるとクランク軸が顔を出します。取説の構造図を見れば分かる通り、右クランクは軸と一体ですので、右クランクをBBから外すため、自転車をしっかりと固定した状態で軸を奥(=自転車の右)へと押し込んでやります。

固くて手で押し込めない場合は、軸を傷つけないようウェスか何かを当てた上で、プラスチック・ハンマーで軽く叩いてやると右のクランクが外れます。フレームを叩いちゃうとヤバいので、中々緊張する作業です。
取説の手順④には「左BBカップのプラスチックカバー
(注;すぐ下にベアリングが収まっている)にダメージを与えるな!」とあるので突き過ぎ注意。
右クランクが右BBカップから外れにくい時は、少し押し込んでから真っ直ぐ引き抜くようにするとスムーズにBBから外れました。
クランク各部の古いグリスやよごれを拭き取って、手順③左BB(ベアリング)カップの取り外しに進みます。


いよいよTL-FC32の出番です。BBカップの外周に、締める時に回す方向が矢印でマークされていたので、矢印と反対方向に回すのに力を入れやすい位置に工具をセットします。左のBBカップは正ネジでしたので反時計回りに緩む筈・・・です。工具に力を込めますが・・・緩みません(^ ^;)
フレームのシェルとBBの隙間にCRC5-5-6を吹いてしばらく浸透させてから、カップに再びBBアダプター取付け工具を嵌め、プラハンで慎重に叩くと、三回目にようやくBBカップが回りました。一度緩めば手で回せます。シェルから抜くと・・・グリスが全然塗ってない?
取説で左カップは「400-500 kgf.cm / 40-50 Nm / 355-445 in.lbs.で締めろ」と書かれているだけなのでこれで良いのかもしれませんが、異音の音源の疑いが濃厚・・・と云わざるを得ません。
続いて取説の手順②右カップの取り外し。こちらは逆ネジですので時計回りに緩む筈です。指定トルクは同じく400-500 kgf.cm / 40-50 Nm / 355-445 in.lbs.となっていますが、左カップと同じ手順ではビクともしないほど、固く締まっています。。。
まことに恥ずかしいことに、力を入れ過ぎて山を潰してしまい、作戦変更。左側を上にして自転車を倒し、CRCのストローノズルをBBシェルとセンタースリーブの間に突っ込んで、これでもかというほどスプレーします。その状態で、15分ほど放置。
再びプラハンで工具の先を叩くと、今度はあっけなくカップが回ってくれました。
ご覧の通り、右カップはかなり情けない姿に・・・(T T)

右カップ外すにはシェル左側からCRC。(←ここ重要!)


BBシェル内側のネジの様子。緑色のカスはおそらくロックタイト。取説の手順①には、シェルの内側は(切削)屑・埃・塗料片を除いて綺麗にしろとあるので、これも取り除いてしまいます。左右のBBカップのネジ山からも、ゴミやロックタイトの残骸を取り除いて綺麗にしてから、それぞれに薄くグリスを塗っておきます。
今度は取説の"Crankset Installation"の順序通り、
手順②右BBカップの取付け(逆ネジ)

手順③左BBカップの取付け(正ネジ)
と進みます。
前述のとおり、取説にはBBカップの取り付けに際してグリスやロックタイトを塗布するような指示はありませんが、大昔のカップ&コーンBBで似たような異音を経験した際、カップにグリスを塗って当たりを取り直したら音が消えたことがあったので・・・


チェーンリングは異音が発生した当初から疑って、かなりしつこくチェックしてきたつもりですが、折角なのでクランクから一度取り外して嵌合部に屑・汚れが無いかチェックした後、フィキシング・ボルトのネジ部に同じく薄くグリスを塗って組み立てます。インナーは合いマーク・アウターはチェーン脱落防止の突起をクランクの位置に合わせ、フィキシング・ボルトはある程度まで指で締めてから、5mmの六角レンチで対角線を描くような順序で均等に締めます。
最後に6mmのレンチで受け側を固定し、やはり対角線の順序で5mmボルトを締め込みました。
取説の手順④右クランクの挿入を行います。
その前に、クランク軸が左右カップのベアリングと接する部分・及び右クランクとの嵌合部にグリスを塗りました。取説にはない手順ですが、音消しの効果が大いに期待できるのに対し、マイナスの効果は若干ペダリングが重くなる程度と予想したので・・・
しかるのち、
「右クランクを慎重かつ完全に、(左右の)BBカップに挿入する。左BBカップのベアリングを覆うプラスチック・カバーにダメージを与えぬ様、最大限の注意を要す」
とのことです。。。
ここから先は繰り返しになりますが、左クランクを軸に合わせ(手順⑤)、軸に刺さる"Preload Bolt"を5mmのアーレンキーで締め(そっと)、M6のボルトはグリスを塗って内側→外側の順で締め上げ(ギュッと)てクランクの取付けは完了(手順⑥)しました。



チェーンを洗浄して新しいオイルを吹き、ミッシング・リンクを嵌めます。チェーンの着脱を伴う作業では、チェーンステイにチェーンが落ちて傷つかないよう、新聞やウェスをチェーンステイに巻いて行うようにしています。走っていればここはバンバン傷つくんですが。。。

雨の合間をついて三保の裏山の急坂ばかり、30分ほど走ってみた限りでは、例の異音は消えてくれたようです。

ただ、前回の事もありますし、ある程度まとまった距離を走らないと当然本当に完治したかどうかは分かりませんので、とりあえず今回は中間報告ということで・・・m(_ _)m


追記:
・・・ちなみにホローテックⅡでクランク・BBの着脱はこうやるらしいです。共通点が多く参考になります。




※2016年6月に再びクランク・BBまわりを分解・組み付けしました(動画有)←クリックすると新タブで2016年6月1日付記事が開きます。