2014年11月16日日曜日

甘利山・鳥居峠・モジリ峠・見返り峠

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「ただいま」を告げる相方が居なくなってしまったので、以前より気になっていた甲州/信州の道を、二泊三日掛けて走ろうと計画したのですが・・・
本人の意気込みほどには気力・体力とも回復が十分でなく、連泊して林道を漕ぐのは到底無理と、初日の行程を消化した所で逃げ帰ってまいりました・・・(^ ^;)

自転車と宿泊用具一式(風呂洗面具・数日分の下着と着替え)の他、宿が取れない場合も考えて、テントやバーナー・寝袋などキャンプ道具一式を車に積み込み、中央道を西へ。夏に買い換えた車は、自転車を積んだ上で、万一の場合車中泊も出来るように選んだのですが、今回はじめて実際に自転車を車室に入れてみると、かなり窮屈を姿勢をとらないと横になれないことが分かりました。寝れないことは無いんだろうけど、やはり車中泊は避けたいところ。須玉ICで降りて六時に穴山橋のたもとにある、釜無川に面した公園の駐車場に到着。今日はここに車を置いて最初の目的地・甘利山へ向かいます。
甘利山公園線で甘利山駐車場まで

輪行の場合よりもゆっくりと自転車を組み立て、釜無川に沿って南へ。国道の温度計は氷点下を指していて、下はビブタイツ+3/4パンツ+綿入トレッキングパンツ・上はいつもの自転車用のレイヤー二枚の上にウィンドブレーカー+ジャケット+ライトダウンでようやく寒さをしのげるといった感じ。その代わり、正面に富士山・右手に鳳凰三山・左手に七里岩・後ろを振り向くと赤岳といった具合に、四方の山々の稜線が、澄み切った空気の中くっきりと見えます。6キロほどで甘利山入口。上り始めると体が温まって来て、トレッキングパンツとジャケット・ダウンはバックパックの中へ。ちなみにビブとアンダーレイヤー以外、本日の服装は上から下までユニクロ謹製w・・・です
県道12号との交差点から、甘利山の山頂北側・標高1640mの駐車場まで、14.2キロをひたすら上ります。紅葉は標高800m位からが見頃で、1200mを超えるとカラマツの黄葉が綺麗です。甘利山入口交差点より9キロ地点(山頂までの距離を示す里程によれば5キロ地点)左側に、椹池(さわらいけ)へ降りる小径があります。山梨県では数少ない高層湿原との由。やや手前で御庵沢小武川林道が横切り、「←南アルプス・武川→」との標識が立っていましたが、南アルプス方面は舗装工事で通行止めとのこと。非常な消耗を覚え、予定より30分遅れの11時半に甘利山駐車場に到着。県道は駐車場までばっちり舗装されていました。ロードバイクで無問題・・・とか思ってSTRAVAのセグメントを調べると、トップ20位は1時間以内・私以外の方は全て2時間以内で上られているようで・・・私だけが、圧倒的・決定的に遅い3時間45分とか?
・・・やだやだ(笑)
正面に金峰山や国師ヶ岳・カラマツ林にやや遮られるものの、左手には赤岳が広がり、眼下には釜無川と塩川の合流点に広がる韮崎の街並みを見渡すなど景色はいいのですが、疲労困憊して眺望を楽しむ気分でなく次の林道へ。
小字沢林道

甘利山グリーンロッジ入口脇にこの先の林道が工事中との注意書きが立っています。車両通行止とかいまさら云われてもちょっと困るのですが。 山梨百名山の1つで、南アルプスの支稜・鳳凰山東側尾根の「コブ」と形容される甘利山(1731m)を、ゴア沢に沿って駆け下ります。三ヶ所工事中でしたが、若干落ち葉や落石がある程度で、いたって普通の道。ダートを豪快に駆け下りるのを楽しみにMTBを持ってきたのですが、こちらも全線ばっちり舗装済。山頂駐車場から6.8キロの鳥居峠で小武川林道に繋がります。
小武川林道

釜無川の支流・小武川に沿って、南北に延びる林道。川に沿って終点まで降りると、韮崎と北杜の市境近くの甲州街道に出る筈ですが、鳥居峠から3.2キロ走って、御座石林道へ入ります。
県内の林道については他に並ぶ物が無いサイト・『山梨の林道事典』さま(いつもお世話になっています!)に掲載されている写真や、或いはGoogleマップのストリートビューが撮影された時点ではダートが多い林道だった模様ですが、私が走った区間に限って云えば、鳥居峠から400mの「小武川7号橋」の前後を除いて、鏡のように舗装されており、26×2.3などという大仰なタイヤは全く不要でした。。。
この橋と次の橋~小武川6号橋~付近は、この日走った場所の内、最も鮮やかな紅葉を見ることが出来ました。ゴア沢は本来済んだ清流の筈ですが、この日は生憎堰堤工事の影響でやや濁った流れとなってしまっていました。ダートを下ることに関しては空振りでしたが、カラマツの落葉を踏みしめながらのチャリ漕ぎは楽しかったです。
御座石林道入口の標高は約900mなので、甘利山駐車場からは740m下ったことになります。
御座石林道

1時間余りで距離10キロ・標高差750mを下り、12時半過ぎ御座石林道へ。
モジリ峠への途中に御座石温泉があり、旅行情報サイトの宿の紹介を見るとバスが通っている由ですが、小武川林道から南の山腹へ登って行く道は、ガラガラのダート。勝手なことを云わして貰えば、ダート林道は下るだけで勘弁して欲しいです。競技をしている方には怒られそうですが、MTBでダートの急勾配を這い上がるのはトルクの掛け方が難しく、本当に辛いっス・・・何が悲しくて逆を漕がなければならないのかっ!・・・と心の底で叫んでいると、願いが通じたのか、宿の直前から舗装に変わりました(^ ^;)
未舗装なのは小武川林道分岐から松の植林地を抜ける1キロほどだけで、御座石温泉からモジリ峠までは所々落石はあるものの、ロードバイクでもまず問題は無さそうな舗装路。殆ど陽が差さない暗い道は冬の気配が強く、4.4キロの道程を8%強の勾配で上り、標高1240m弱の峠へ続きます。
早くも西に傾いた陽に追われるように、14時前峠へ。
モジリ峠

最初にこの峠の名前を知ったのはウォっちず(現在は電子国土web地理院地図)だったと思いますが、Web上で写真が公開されているのは有名な『ORRの道路調査報告書』と峠オヤジさんの所くらいで、両サイトを拝見してもどんな所なのか、余り具体的なイメージが掴むことができませんでした。林道峠は網羅している筈の、前掲の『山梨の林道事典』様内を探しても、「ココッ!」という写真は見つからなくて、だからこそ興味が涌いたのですが・・・
実際足を運んでみると、諸先輩方のサイトに写真が掲載されない理由が、よ~く分かりました。
行くのは難しくありません。むしろ簡単です。峠に至る二つの林道~精進ヶ滝林道・御座石林道~とも、殆ど舗装されていますから。
ともかく地味なんですよ。林道の最高所にも、そこからやや御座石温泉に寄った切り通しにも、峠を示す案内や標識の類は全くナシ。工事車両を避けながら、見逃すまいぞ、見逃すまいぞと必死に自転車を漕いで来たのに、どこが峠なのか、全く分かりません(T T)

しかも、眺望も殆ど無し。

林道の最高所が御座石線の終点になっていて、精進ヶ滝線に接続するわけですが、北に向かって山を下る道は舗装されていて、西に向かって山を上る道は荒れ放題で、ゲートで閉鎖されています。予定のルートは勿論、山を下る道ですが、反対に伸びる荒れ放題の道の行く先ついては、このあと45分ばかりも山を下ってから、全く思わぬ形で目の当たりにすることとなります。
精進ヶ滝林道

こちらも舗装済みの快走路で、全く意識することなく北杜市へ。市境は鳳凰山の地蔵が岳から北に延びる尾根上にあり、あまりに道が良く整備されているので忘れがちになりますが、地図で確認すると想像よりもずっと山深い場所にいることが分かります。石空(うとろ)川の谷の深さを道の左に感じつつ、峠から3キロ。30分ほど進むと、谷へと降りる支線が現れました。ほんの少しだけ下ってみると、眼下に巨大な堰堤が見えたので、工事の為の道と判断して引き返したのですが、帰ってから調べると終点からは日本の滝百選に選ばれた名瀑・精進ヶ滝へ向かう登山道が続いているとのこと。北杜市の公式ページ(「精進ヶ滝(遊歩道)」)によれば、終点の駐車場から滝見台までは40分かかるとのことで、たとえその場で行先が分かっていたとしても、時間・体力ともに、先に進むことを許さなかったと思いますが・・・

ところがこの精進ヶ滝を、一瞬ですが林道から見ることが出来たのです!石空川は大武川に合流して釜無川に注ぎますが、石空川の右岸を下って来た道が、釜無川の別の支流である黒沢川の左岸へと、30mほど上り返して緩い尾根を越える場所があります。地図上には標高1050m付近に「見返り峠」の表記が見られますが、その場所から南側の地蔵ヶ岳・観音ヶ岳に目を向けると、稜線の僅かばかり下、見上げる様な高い場所にある谷間に白糸が落ちる様子が見えました。先程から眼下の石空川の堰堤から聞こえているものとばかり思っていた爆音は、直線距離で2キロ離れた、今立っている場所よりさらに200mも標高が高い滝から届いたものだったわけです。
精進ヶ滝の落差は121mあるとのことで、南アルプスを背にしたスケール感は、今まで色々な場所で私が目にしてきた「滝」の概念を越えています。更に驚いたのが、滝口とほぼ同じ高さのやや左側に、巨大なアーチ橋が見えることです。
「地蔵大橋」という廃道界の有名物件らしいですが、モジリ峠で目にしたゲートの先はあそこに繋がっているらしい・・・精進ヶ滝へ観光客を運ぶ為、昭和40年代に拓かれた道ですが、今は落石だらけで腐っているとのこと。道が通っていると思われる場所は、見返り峠からは本当に稜線直下に見え、よくもあんな断崖に道を刻んだものだと、たまげるというか、呆れるというか・・・
地形図で確認できる地蔵大橋の標高は1360m・・・モジリ峠より100m以上も高い(!)場所に架かる廃橋・・・

胸熱です。

ところで、モジリ峠では現在二箇所が工事中。キャリアダンプが停められていた御座石側の現場の他、例のゲートから50mも離れていない作業道の入口からは、頻繁に車両が出入りしていました。「堰堤工事」と書かれてはいましたが・・・
精進ヶ滝の遠望を捉えようと、安物デジカメで悪戦苦闘したのですが、この辺が限界・・・orz・・・見返り峠からは見るべきものも波乱も無く、15時半にデポ地に帰ることが出来ました
・・・疲労困憊
本日の走行距離は54km・・・
とてもじゃないですが恥ずかしくて、数字は書きません書けません。
ナビで見る限り、一番近くの日帰り温泉(むかわの湯)で取り敢えず汗を流しながら考えたのですが、丸山林道にしろクリスタルラインにしろ周回するには80km弱を要し、明日走るのはどう考えても無理じゃなかろうかと・・・(^ ^;)
車に積んである道具一式を考え、嘆息しきり。キャンプなんて、冗談じゃないよバカじゃなかろか・・・気力・体力とともに、思考力の衰えも実感しました。
もう、若くはないんだな、と。
根性無しの上に、ご丁寧に「馬鹿」がつきます・・・悄然とハンドルを握り、中央道へ。圏央道を使えばよかったのですが、営業時代の習慣で相模湖で降りてしまい、精根尽き果て帰宅しました。
車換えてから未だ二回目しか遠出していないので、行き帰りの運転も楽しめるかと思って出掛けてきたのですが、ただただ、草臥れただけでした。

「背負い水」じゃあないけれど、菩薩さまが背負わせて下さったガソリンを、私はもう使い果してしまったのかも(笑)

・・・それにしても、隙間が目立つ家やなぁ・・・(溜息)

4 件のコメント:

横尾寿秋 さんのコメント...

おお!
再開しましたね。
しかも随分とこれまた遠くに、、。

北精進ヶ滝は一度間近で見たい滝です。

山梨といえば!りんさんのサイトですね。
私もメールでやりとりさせて頂いてますよ。

相方さんは残念でしたね。
私も猫が欲しい!

タマチャリン

ボラザぢぃ さんのコメント...

タマチャリンさま

コメントの公開遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m

本当は二泊位してクリスタルラインとか丸山林道も走りたかったのですが・・・
林道から遠望しただけですが、百名瀑の迫力は十二分に伝わって来ました。歩く体力・気力とも無いのが残念・・・

『山梨の林道事典』さまの情報に、どれだけ助けられたか分かりません・・・管理人様とメールでやりとりされているのですか!リンクフリーに甘え、文中で取り上げさせて戴いたのですが・・・万一大先輩に失礼があってはいけないと、お声掛けさせて戴くこと、なかなか難しく感じている次第です(^ ^;)

お気遣い戴き、恐縮ですm(_ _)m
自我が発達した生き物ですので、互いの距離感が大事です。その点で、私は彼らにとって良い飼い主ではありませんでした。
ネコを飼っていたのではなく、私が飼われていたのだと、今は感じています。

T1957 さんのコメント...

初めまして、

先週の三連休を利用して、このコースを走ってきました。甘利山を甘く見ていたため、前半戦で大きなダメージを受けましたがなんとか完走できました。ちなみに、Stravaの甘利山リーダーボード、私が266位、ボラザぢぃさんが267位となりました。
自分ではこのコースは設定できなかったと思います。先駆者に感謝、感謝です。

ボラザぢぃ さんのコメント...

T1957さま

初めまして!拙いブログへコメントを頂戴し、ありがとうございます!m(_ _)m
ロードバイクで甘利山に上られたなんて、スゴイと思います。
私はMTBのインナー22Tでも休み休みでしたので・・・(>_<;)
御座石線も峠まで結構キツイですよね。ブログ拝見しました。
まだダートが残っているとのこと、さぞかしロードバイクでは大変だったことと思います。お疲れ様でしたm(_ _)m

折角お褒めに預かったのに、申し訳ない次第なのですが・・・
本文にも書いた通り、このルートを走ったのは、山梨県内のほぼ全ての林道の情報を公開して下さっている『山梨の林道辞典』さまを読んで興味を覚えたからでして・・・
私が走るルートは←リンクさせて頂いている先輩方が提供して下さっている情報に負う部分が殆どなのです。。。(^ ^;)
多摩・奥多摩方面は『林道タマチャリン』さま・箱根・足柄方面は『足柄縣』さま・丹沢は『Cycling Wonder』さま・甲州街道沿いや奥武蔵については『幅員5.5m未満をゆく』さまでそれぞれ取り上げられたコースを参考にさせて戴いてます。

ハードな林道走りに加え、更に精進ヶ滝まで往復されたとのこと、タマチャリンさんの記事を参考にされたのですね。それにしても、スゴイ脚力&精神力ですね!!
脱帽です。(ノ゚ο゚)ノ

コメント公開・返信ともに遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでしたm(_ _)m