2017年1月22日日曜日

忍城・さきたま古墳公園・ホンダエアポート



グーグル+コミュニティの先輩方のポストで、よく写真を拝見する忍城とさきたま古墳公園。
荒川サイクリング・ロードを走っておられる方には定番のスポットらしいのですが、未訪。
・・・というか、荒川CR自体、私が走ったことがあるのは戸田橋周辺位で、頭に入っている地理の情報も、幹線道路と交差する橋くらいのもの。
長らくサボっていたせいで、林道や峠方面へ自転車を走らせるのも体力面で不安があり、途中で「これ以上は断念・・・」となった場合、輪行に使える線路を沢山横切るコースの方が、新年の初走りに相応しいように思えました。
そんなわけで、知ってるようで意外に知らない荒川の中流域目指し、北へ北へと自転車を走らせたのでした。

往路は鶴川街道~多摩サイ~奥多摩街道~R16~R407~r66
例によって寝坊して六時出発。素晴らしい好天に恵まれ、上はジャージ+ライダーズ・ジャケット、下はタイツの上にトレッキング・パンツですが、走っている限り寒さを感じることはありません。是政橋の袂から西の空に富士山を望みつつ、陽の温かさを感じる多摩サイへ。R407へは、いつもの府中街道~行政道路ではなく、年末の『まいまいず』で使った、多摩サイ~奥多摩街道~R16を使います。
日野橋の交差点から奥多摩街道。車が少ない点は良いのですが、舗装による抵抗が多い上にアップダウンもあって、時間的には微妙かな?・・・車の姿さえ疎らなR16を北へ。瑞穂で朝食を摂って、十時に入間川を渡ります。
普段のR407は物流のトラックが多い道ですが、年始の土曜日とあってか流石に交通量は少なめ。道幅が狭くて、いつもなら肩身の狭い思いをする日高と鶴ヶ島の境辺りも、「日光街道杉並木」(・・・と案内板にはありますが、ご存知の通りこれは「千人同心街道=日光裏街道」の杉並木)を見ながら快適に走ることが出来ました。




鶴ヶ島とか坂戸の辺りは典型的なロードサイドの風景。特にチェーン系外食が多く、看板見てるだけでお腹が空いて・・・(^ ^;)
入間川の支流・越辺川を渡れば東松山ですが、ちょっと寄り道して、時代劇撮影によく使われる木製の冠水橋(沈下橋)・島田橋を渡ることにします。

江戸時代は「島田の渡し」という渡し舟が使われた場所ですが、明治初期頃に木製の橋が架けられて以降現在に至るまで、台風や増水で何度となく流されながらも、鉄橋やコンクリート橋に変えられることなく、往時の姿をとどめています。
「一都六県一筆書き」で訪れた際は、前年の台風で壊れたままの状態でしたので、全長77mの橋を渡るのは今回が初めて。

橋の高さは3mとのことですが、本当に川の流れが近く感じられます。轍があるので、自動車も渡ることが出来るようです。少し前まで、相模川にも長い沈下橋がありましたが、あちらはさすがにコンクリート橋だったような・・・?


【越辺川の島田橋】






越辺川左岸をR407に戻る時、正面に富士山が見えました。

高坂橋の北詰からr66行田東松山線へ。江戸時代の千人同心街道(日光裏街道)とほぼ重なっている由ですが、確かにとても走りやすい。高坂駅から都幾川へ下る途中、彼方に雪を頂いた山並みが見えましたが、あれが日光辺りなのかしら?

都幾川を渡り、十一時に東松山駅前を通過。自転車のスピードで走り抜ける街並みには、いかにも街道の宿場らしい、威厳をたたえた建物が多く目について、ついつい足が止まります。広い間口の町屋や昭和初期の洋風建築が混在する通りには、川越などでも目にする見世蔵といわれる土蔵も目につきますが、こちらの方が観光化されていないせいか、時代の波濤を乗越えてきた建物の、自然な佇まいを感じさせます。ぶた足さんは先を急がなければいけないのに、ついついシャッターを切る回数が増えてしまいますね・・・(^ ^;)





R407を横切った先は、田圃を一直線に貫く道。頻繁にロードバイクが行きかう様子を眺めながら、大芦橋の袂で一休みします。荒川・高崎線を渡り、正午過ぎに吹上駅へ。線路脇に「中山道  間の宿」の案内板が立っていました。吹上宿は千人同心街道の宿場としては正規の宿だったものの、中山道の宿場としては鴻巣宿・熊谷宿の間が長いため設けられた休憩宿であり、宿泊は禁じられていた由。さらに中山道と新幹線の線路を突っ切ります。東西南北、どちらを向いても田圃。R125号まで出れば役所や駅を中心にした街の位置関係、忍城や古墳公園の場所も把握し易くなる筈です。

ところが、熊谷バイパスとR125、市の総合病院と市役所の庁舎を取り違えてしまったこともあって、現在地すら分からなくなってしまいました・・・1:145,000の百均の地図と睨めっこしながら右往左往。すがる思いでミニチュアダックス散歩させていた女性に声を掛けた所、大変丁寧に道順を教えて下さいましたm(_ _)m

十二時半前、本日の最初の目的地・忍城に到着。





秩父鉄道の駅は私が考えていたのとは反対方向とのことで、全く際どい所を救って頂きました。「大きなお城ではないので、気を付けていないと分からないかもしれませんよ」と謙遜されていたので、慎重に周囲を見渡しながら教えられた道を辿ったのですが、大変に立派な天守が聳えているではないですか!

・・・もっとも、これは昭和の終わりに再現された模擬天主・・・というか、正確には模擬「御三階櫓」(江戸時代、武家諸法度や一国一城令によって築城が制限されたことによって出現した、櫓を称する「実質上の天守」建築のこと)ということになるらしいのですが。

関東七名城」の一つ・忍城が歴史に登場するのは、山内上杉家の豪族成田氏が築城した15世紀後半のこと。戦国時代の平城といえば、こちらの記事で訪問した小机城も氾濫原に築かれた城でしたが、 利根川と荒川に挟まれた扇状地に点在する、沼地や支流を水堀として利用した忍城の要害は非常に堅固で、豊臣秀吉の関東平定に際しての攻防では、北条氏の支城として小田原城陥落後まで戦い抜きました。この「忍城の戦い」において、利根川を利用した石田三成の水攻めに耐える様子が、後述する丸墓山古墳に陣を張った豊臣方から見ると、あたかも城が水に浮かぶよう見えたことから、「忍の浮き城」と称えられるようになったとのこと。戦いの顛末は、話題になった映画『のぼうの城』にも描かれました。


【忍城】







忍城の戦いから二年後、徳川家康が関東へ移封されると、家康の四男松平忠吉が十万石を与えられ城主となりました。行田の銘菓・「十万石」由来ですね(笑
1876年(明和六年)作成の「忍城鳥瞰図」に基づいて再現された御三階櫓が建てられている場所は当時の本丸跡。桜の名所として知られる水城公園は、「忍沼」と呼ばれた外堀の一部が、埋められず残った場所なのだそうです。

城内を見学したかったのですが、例によって時間が無くて・・・
荷物を最小にしたかったゆえ、ポータブルナビを持参しなかったことがここでもアダとなり、結局大分遠回りをして、「さきたま古墳公園」に到着。
公園の名の由来である埼玉古墳群は、五世紀末から七世紀にかけて造られた、前方後円墳8基と円墳1基からなる全国有数の古墳群。円墳は前述した「忍城の戦い」で触れた丸墓山古墳で、これは全国でも数少ない「上れる古墳」だとのこと。六世紀の前半に成立したと考えられる日本最大規模の円墳の頂上からは、現在でも忍城御三階櫓を望むことが出来るとのことで、是非行ってみたかったのですが・・・地図を信じて路地を行きつ戻りつしているうちに、完全に方角を見失ってしまいました。(T T)


【さきたま古墳公園】







西に傾くのが早く感じられる冬の陽に急き立てられるように、見ることが出来たのは結局、奥の山古墳・鉄砲山古墳・二子山古墳の外観だけ。説明板によると、いずれも六世紀に造られたものと考えられるそうです。二子山古墳は武蔵国最大の古墳(全長138m)で、 二重の堀の中堤と丘墳のくびれ部に「造り出し」と呼ばれる張り出しを持つのが特徴、とのことですが・・・なにしろスケールが大きすぎて、速足で周囲をグルリ回って観察した限りでは、正直よく分かりませんでした(^ ^;)

十三時過ぎに公園をあとにします。暫くは利根川と荒川を結ぶ武蔵水路に沿って南下します。見渡す限り田んぼの中を一直線に貫く新幹線の線路を潜って、鴻巣でR17から旧中山道へ。川越みたいに密集はしていませんが、所々で見せ蔵を目にすることが出来る街道を南に急ぎます。「中山道鴻巣宿・雷電町」なんて番地表示があって、気分ですね。
行田にしろ鴻巣にしろ桶川にしろ、武蔵野うどんの本場の筈なので、沿道に気を配りながら走りますが、空腹に気持ちが折れてしまって・・・結局、いつものごとくチェーンへ吸い込まれました。。。





桶川から川栗線で荒川を渡ります。トラックが多い太郎衛門橋は、狭い歩道に上がりました。ようやく本日の課題の一つ・荒川サイクリングロードへ。本当にたくさんのロードバイクが行きかっています。必死に走っても抜かれる一方・・・(T T)
舗装は素晴らしいのですが、堤防の上段・中段にコースが分かれる箇所があったりで、ちょっと戸惑います。爆音が耳に届くと、格納庫の前に駐機する二機のヘリコプターが見えました。十四時半過ぎ、どうやら本日三番目の目的地に到着したようです。

防災航空隊のヘリがローターを回しながら何やら点検している模様で、辺り一面に灯油ストーブが不完全燃焼しているような、焦げ臭い臭いが漂っています。サイクリングロードの東側に防災航空隊の格納庫とヘリパッドが、西側の河川敷に滑走路と固定翼機の駐機場が配されているようです。河川敷に降りると、入口正面に鼻の長いターボプロップのセスナが駐機して、出発準備中。お馴染みのセスナやパイパーに混じって、駐機場南東の入口からは遠い一角に、ゼロ戦らしき機体が見えます。調布のマッシュルーム農家の愛好家が、自ら設計図を引いて一から作ったゼロ戦のレプリカで、大きさは本物の80%・試験機として航空局の識別記号を取得していますが、まだ初飛行には至っていないとのこと。


【ホンダエアポート】





【再生時音量注意!】埼玉県防災航空隊のアグスタAW139「あらかわ4」




スカイダイビング会社のセスナの離陸を見送ってから、荒川CRへ戻ります。全力で走っているのに、ビックリするような速度差で、頻繁に追い越されます。朝走った多摩サイよりも、平均速度はかなり速い印象です。ガチムチに速い方ばかりで、20km/h+でヘコヘコ走ってる私が来る場所じゃなかったかも・・・(>_<)

入間川サイクリングロードの起点・入間大橋を渡って川越へ。R16まで下ってから旧道に入ります。駆け足で喜多院にお参りしてから、蔵の街を目指します・・・が、連雀町の交差点をいつの間にか通り過ぎてしまい、道に迷って右往左往。道路工事のお兄さんに道を尋ねてようやく、新春を祝う客でごった返す蔵の街に到着。夕暮れ迫る時間帯にも関わらず、時の鐘辺りは人と車で立錐の余地もないほどで、そぞろ歩く観光客の間を縫って自転車を走らせるなんて、危険極まりない行為なので早々に退散。十六時前川越をあとにし、かわとこ線を南に走ります。





かわとこ線で日が暮れて。
そろそろ渋滞が始まった道の左隅を、トボトボとペダルを漕ぎます。かわとこ線の両側は柳沢吉保が川越城主だった時に開拓させた新田。短冊形の田畑が並ぶ当時の地割りそのままに、真っすぐ伸びる道のはるか彼方まで、テールライトが続いています。暗くなってからが長くて、GPSの距離計と睨めっこ。所沢へ市境を越えた所で、150km丁度を指しました。頭の中でソロバンを弾き、残りの距離を1キロ、また1キロ・・・という具合に消していきます。

府中街道からは先はいつも通りのゾンビに成り果てて、意識低い系自動運転モードへ突入。タイヤ屋さんの工場前の舗装にビックリするようなバンプがあって、気づかず走ったら衝撃でライトとフラッシャーが飛びました。さては、早くタイヤ駄目にして買い替えさせようと狙ってるな(笑




残り数キロがどうしても漕げず、麻生台のコンビニで休憩した他は順調に走って、十九時に今日も無事、帰着。

今日は風が無く終始ポカポカと陽が指す、絶好のサイクリング日和で、走っていて大変気持ちが良かったです。 200kmには5kmばかり足りませんでした・・・悔し~(>_<)

例によって時間とか速度的な詳細は




こちらも宜しくお願いしますm(_ _)m
渡良瀬遊水地を(約)一周・1都6県一筆書き←新タブで2014年10月8日付記事が開きます。
筑波山・加波山・つくばりんりんロード←新タブで2011年9月11日付記事が開きます。
佐原・銚子・犬吠埼 横浜⇔水郷往復320km←新タブで2015年1月12日付記事が開きます。
白石峠・堂平山天文台・奥武蔵GL・虎秀←新タブで2016年3月27日付記事が開きます。
下里分校(小川町)・神流湖(下久保ダム)・土坂峠・合角ダム(西秩父桃湖)←新タブで2015年1月14日付記事が開きます。


2 件のコメント:

横尾寿秋 さんのコメント...

この時期6時出発とは!
すごい根性ですよ。
私は当然布団の中です。
最近は9時出発でもキツイですし、
雨なら完全に中止ですが
曇りさえも中止にしてます!

195km走ると随分とこれまた遠くまで行けるもんですね~
冬場はこういう所が良いですよ!
ただ、、行きも帰りも凍えそうな時間帯になりそうですねえ~

そう言えば、宮ケ瀬界隈の取り残し(私的に)林道(金沢線と本谷線)に
行って見ようかと思ってはいるんですけど、、
寒そうなんで、、やめよっかなぁ、、
確かボラザぢぃさんはどちらも行かれてると思いましたけど、、、
この時期どうですかねえ??

ボラザぢぃ さんのコメント...

タマチャリンさま

今回は平地ばかりで坂がないコースでしたが、13時間も掛けてしまって・・・(>_<)
体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいで、我ながら、進歩とか成長などとは縁遠い人間だと思い知りました。。。(>_<)
日中は風もなく暖かかったのですが、日没後はさすがに、信号待ちなどで止まると寒く感じたりもしました。

金沢線は行ったことがないのです。どんな様子か、ぜひタマチャリンさんのレポート拝見したいですっ!!!
本谷線は川の雰囲気が良くて好きな部類の道なんですが、極短ですよ・・・(^ ^;)?
ただ、例の丹沢の有名物件(エンジン墓標)とか、狂女のオバケとか、
山歩きのベテランの方には、バリエーションでいろいろ面白いと、聞いたりしますが・・・
私にはてんから手に負えなさそうなので(>_<;)

いつもコメントありがとうございます!m(_ _)m
記事の方、楽しみにしています!m(_ _)m